排泄ケアがどうして必要か。
4日間連続で、
3年前の体験記を書き留めております
おむつのメーカーのアドバイザーだった私が
私がやらなくて誰がやる?と動かされて実現した、
2箇所の施設でのおむつ体験。
1番の気付きは、私の排泄ケアをしてくださった
女性介護職員の方の感想からでした。
今日は
当時の体験の振り返りのパート2。
山場です
排泄を他人に処理してもらう経験
昨日からは、当時の体験記を載せていました。
おむつ内排尿の、その後、そのままにはしておけません
その処理を、他人にお任せをする。
初めての経験からスタートです。
宿泊させてもらった、静養室。
16:30
初めての、おむつ交換に職員さんが来てくれる。
一回目の交換。
カーテンを閉めてくださる。
電気はつけたまま、交換に入って頂いたが、
明るさが恥ずかしさを増した。
交換時間は5分くらいであったが長く感じた。
アウター:テープS 漏れあり
インナー:アクティ450ccパッド 536cc
・温かいいつものウェット清拭
・いつものような交換方法、声がけで
・テープS+クロスライク600(ワイド)に交換。
アウターの前身頃へ汚染している(30cc)
もっと出た感覚であったが、536ccであった。
交換時「横向いてもらっても良いですか?」
との声がけに、
「どちらの方向かしら?」と戸惑ってしまう。
「スタッフさんに、どう感じられるか」
ということが一番気になる。
視線がどこを向いているか、
その方がどういう手順、拭き方をするか?
手技でその方の人間性を図ろうとする様な心の動き。
交換時、おむつ内の排尿を確認してから、
新しいアウターとパッドを開き~テープ止めの中にセットする、という一連のセッティングでは、
おむつが開かれた状態でのその時間の体感は長く、
羞恥を高めた。
清拭時、パッドが当たっていた部分すべてと、テープ止めで覆われている皮膚の部分まで清拭して欲しいと感じられた。
おしりも含め、後ろ側も一度は拭いて欲しいのだ。
汗をかいていた。
装着後、鼠径部の隙間が気になり、手で直す。
右のテープが外れやすく、座位になったら上のテープが外れた。自分でテープの部分をきつめに付け直す。
今回の体験では、次に当てるパッドやアウターのサイズはこちらから選定するため、もしテープが外れやすかったならば、Sではなくもうひとつ大きいサイズを選ばれるかもしれない。
17:00
新しく交換したばかりで、
パッドの新しい感覚は気持ち良いのだが、
軽い尿意を膀胱で感じた。
きっと、ぜんぶ出し切れていないのであろう。
17:10
軽い空腹感。部屋の電気を消したいのに消せない歯がゆさのなか、ベットに横になっていると、うとうとしだす。
移動や生活動作に介助が必要な場合、
すべて、スタッフの判断に自分の居場所、
行動が決定される。
という選択肢の無さは、その場所に、
その人の読み取れる、聞ける、楽しめる情報がどれだけあるか、で救われるんだと感じた。
17:45
スタッフさん訪室、フロアへ全介助にて移動。
18:00
夕食の配膳。
18:30
ゆっくりと時間を掛け、食べる。
自分が使用させてもらったお箸はユニットのものではあるが、皆さんご自分のものがあり、それが普通の家庭の状況を感じられ、良いなと感じた。
18:30
食事終了後、尿意を感じる。レベル3。
高そうな、それもお借りしているクッションを汚したくない、という気持ちから、クッションを取る。
19:00
2回目の排尿。
車椅子上での排尿実施。
なんとか絞り出すような思いで出すが、
勝手に途中で止まってしまう。
お腹が痛くなってくる。
なんとか10分ほどかけて出し切る。
傍から漏れないように、左側に体重をかけ、
腹部を押しながら排尿。
その後、体を左右に動かし、漏れないようになぜか動きたくなった。
排尿後のおむつ内は10分くらいは温かい。
すぐに冷えてくるわけではないが、
交換されるまでのおむつ内はやはり湿度がすごい。
蒸れている感じはするが、パッドが当たることでの不快感はそれほど感じないが、一番は周りに変だと思い割れないか、臭いでばれてしまうのではないかと、気になる。
ポリマーが膨らんだことで感じるおしりの厚みで、体重がまっすぐにかけられない。真っ直ぐには座れない。
その後、ふとした動きでも、ちょろっと尿が出る
こと×2回。
その人の居場所
20:00
大黒リーダー出勤。
打ち合わせにて一度顔を合わせていた為、
お会いしたことがあった人は新田さん以外本日二人目。
出勤後すぐにご挨拶に来てくれたようで、
見知った顔の方が笑顔で会いに来てくれたことに対して、
一気に気持ちが明るくなった。
これまで「自分の居場所じゃなかった」場所が、
暖かく感じられた。
笑顔で話しかけてもらうことの嬉しさ、
安心感が、こんなにもあるなんて、思いもしなかった。
そういった安心感があるスタッフさんが朝までいらっしゃる、
その事が非常に心強く、かっての知らない環境であったユニットが、少し居心地の良い物に変わって感じられた。
20:30
他の利用者様の就寝介助時間。
フロアにてコーヒーを二杯頂く。
メモを取りに部屋へ戻り、一人になる空間に来ると、先ほど出したはずなのに尿意がまだあり、中量くらい排尿が出た!
21:30
フロアにて申し送りの時間。
フロアにて過ごす。曲げたまま固定している右膝が痛くなってきた。
21:45
就寝予定時間は22時。
パッド内の尿量は現時点で700ccほど。座位姿勢だとわからないが、立位だとその重さをずっしりと感じる。
おむつ内の気持ち悪さよりも、
「交換してもらうこと、その時に相手に与える臭いや手間がかかることに対しての恐れ、申し訳なさ」の方が大きい。
手を煩わせるくらいなら、
体が感じる不快感を、感覚を消そうとすることが
出来そうなくらいである。
22:00
ふと気をぬくと尿意あり。尿臭が気になる。
そんな中、出勤の職員さんへ
推奨するオススメの当て方をフロアソファーベッドを使用し
お話す。
2名の方に当てさせてもらう。
説明中、おむつが重い、臭いが気になり、
あまり近づくことはしないようにしながら気を使う。
冷えた感じはしない。
パッドの膨らみが、前の方が特に感じられる。
22:45
レベル2~3の尿意が5分感覚で襲ってくる。
トイレが恋しい。トイレに座りたい気持ち。
不快感よりも、膀胱の残尿感の方が気になる。
● 23:00 就寝介助の声がけあり、部屋へ移動。
2回目の交換。
洗面、更衣から声がけいただくが、
まずは何よりも先におむつを交換して欲しいことを訴える。
アウター:テープS 漏れあり
インナー:クロスライク600cc(ワイド)623cc
・いつものような声がけで推奨された装着方法
・濡れた温かい清拭を使用
・アウターはS+クロスライク800ロング(拘縮用)を使用。
アウターの包まれている中、
すべて清拭してくださったのがとても気持ち良く感じた。
尿臭は気になるが、声がけも具体的で、
すんなりと受け入れられた。
23:05
交換終了。
新しいパッドになり、気持ち良い!と感じていたのも束の間、
なんと急に尿意レベル3。
部屋の中で、立位にてすんなり排尿してしまう。
感覚は少量の体感。
23:30
洗面、入床。
パッドの不快感は、なんともう慣れている。
不快感を感じることは少なく、横になっていたら0時
過ぎたあたりからウトウトし出していた…。
以外と図太い自分の神経に驚きつつ、
途中でいつもお伝えしているおむつの付け方などもお話したことから、
変な緊張や構えはとれていたようだ。
やっと、この日を迎えられた安堵感から、
束の間の睡眠をとりました。
また つづきます。
しっかり出して
すっきり生きる
お手伝いをおむつ編
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