現場サポートの仕事が終わり
さて帰ろうと、社員通用口から出ようとすると
何やらタクシー横付けで
インターホンとやり取りしてる運転手さんが…
話を聞くと、施設の名前を言われたからここへ来たとのこと。
後ろの座席には、ちょこんと背の小さいお婆ちゃんが乗っている。
きっとここの施設の人だろう。
「どこにいくんですか?」と
おばあちゃんに道を聞こうと乗り込むと
「あら、あんたら夫婦かい?」
「大分若いお嫁さんもらったな」
なんてタクシーの運転手さんと
夫婦に間違えられて
「いえいえもう35歳になりました」
と返しながらみんなで笑い合う
とてもひょうきんなおばあちゃん👵
本館の玄関まで同乗して、施設の管理人さんに聞くと、
あれ?
ここの施設の利用者さんかなと思い込んでたら、どうやら色々違うようだ。
旦那さんが、施設にいらっしゃる、近くに住むお婆ちゃまでした。
それも、旦那さんは違う棟の方に住んでいる(笑)
動悸がして受診したんだ、という病院からの帰り道。
祝日だから、ちゃんと診てもらえなかったようで
「薬ももらえんかった」とぷりぷりしながら
だんだんと
「ちょっとどうにかしてょーーー!!どうしたら良いか分からんのよ!」
と感情が忙しくなってきた…
「えぇーーーー、いやぁ、それは大変でしたね」と
ゆったり話を聞きながら
落ち着いてもらえるような雰囲気を出しつつ
タクシーのおじさんにはもうお支払いをしないと困らせてしまうから
おばあちゃんのお財布を探して支払いを済ませ
運転手さんにお礼をいってさよなら。
バイバイした途端
「トイレ行きたいんだけど!トイレ貸してーーー!」と唐突に言ってくれたので
お連れしすると
「戸は開けといて!怖いから!」
…と、 ちょっと可愛らしい弱気な言葉が笑
ひと仕事終え、スッキリすると
「旦那の顔見て、帰ろうかね」と言い出すので
旦那さんが居る棟へ一緒に歩いて向かいました。
(本館に連絡して旦那さんの居場所を突き止めてもらいました)
手を繋いで一緒に歩いていると
突然
ひとりで家に帰るのは寂しくなってね。
と、ポロリ。
病院でたくさん待ったんでしょうね。
それで、きっと無下にされたらなんか寂しくなりますよね。
旦那の所に泊まっちゃおうかしら!
なんて笑いながら、手を繋いで歩く暖かい夜の道。
寂しくなったら、会いたくなってつい来てしまう。
いくつになっても
そんな風に思える夫婦は素敵だなと思いながら、
2人で居た家に、1人で居るのは、寂しいよね。
…と、ふとよぎります。
そうこうしてる間に、旦那さんが入居してる棟に到着。
こんな夜になって来たのは初めてだねぇと、言われながら、
施設の職員さんにバトンタッチしたイケメン男性スタッフを見るや否や
目を見開いて「ちょっとお借りするわ」と
わたしには目もくれず旦那さんのお部屋に向かうのを見て
(もしやこのスタッフさんが目当てか?!)
と、 ちょっと心強くなって(笑)帰って来ました。
寂しくなったから、来ちゃった。
そんな気持ちを無下にしない、スタッフさんが遅番でよかった。
もう夜だから会えませんよ。
なんて、
言っちゃうような風土の施設じゃなくて良かった。
そんな気持ち、出してみるもんです。
変に我慢したら、本当に寂しくて死んでしまうかもしれないのよ。
怒っていたのは、寂しかったからで、
トイレ行きたい!
がスッキリ解消したらやっとその本心にたどり着く。
それならやっぱりトイレの問題ってきっと一番に満たしておきたい事。
どんなにその人のそばに寄り添ったってそこを解決出来なかったら
本当の心に辿り着けないままだ。
その人の排泄の困った
や
スッキリしない、を見逃さないようにしたいです。
そのために、明日からもガンバロウと思えた夜でした。
しっかり出して
すっきり生きる
お手伝いを
大関でした(人●´ω`●)
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